ツイッギーは愛称

もともと「ツイッギー」は愛称です。小枝(twiggy)のような華奢な姿を現したもので、本名はレズリー・ホーンビー(Lesley Hornby)といいます。彼女が来日したのは、東レ、トヨタ、森永製菓の3社の招きによるもので、約2週間にわたって3社のプロモーションを渡り歩きました。

トヨタ・コロナの横で微笑むツイッギーさん(第14回東京モーターショー・1967年)

この時期、ツイッギーさんの影響力は絶大で、日本女性は老いも若きもミニスカートをはいたものです。

マンガの『サザエさん』もミニスカートをはき、佐藤栄作首相の寛子夫人が渡米時に着用するまでになったと話題になりました。

ツイッギーさんが日本に残したもの

ツイッギーさんはその後、モデルのみならず、映画女優としても活躍し、1971年にゴールデングローブ賞などを受賞しましたが、日本にとっては戦後の堅苦しさを打ち破り、新しい流行や自由な雰囲気を生み出していったといえるかもしれません。

街ゆく女性もミニばかり。当時の「ミニブーム」を伝えるニュース映像は、最後のカットを「大根を買う主婦」にしたりして、少々「失礼しちゃうわ」な編集をしています。

その後、彼女は何度か来日しています。74歳のときには自ら「世界は私の脚を記憶している」と言い、衰えぬ美貌とスタイルを披露しました。