コメの価格が高騰する中、茨城県坂東市でコメが返礼品となる寄付の申し込みを在庫より多く受けてしまい、およそ1万件で返礼品を送れなくなっていることがわかりました。

坂東市によりますと、送れなくなっているのは7000円の「ふるさと納税」に対しての返礼品「令和6年産冬眠米ハイブリッドとうごう3号 5kg」です。

去年12月24日から今年1月6日までにあったあわせて1万540件の申し込みについて、在庫不足のため送ることができなくなっているということです。

在庫不足の原因について、コメの価格が高騰し、申し込みが急増する中、在庫を正確に把握していなかったため、在庫以上の申し込みを受けてしまったということです。

送れなくなった対象者に対しては、コメが新たに収穫されるのを待って10月以降に配送する見込みで、返金を希望する人については寄付金額の全額を返金するとしています。

坂東市ではコメが返礼品となる寄付が2023年度は772万7000円でしたが、昨年度は1億2730万4000円となっていて、担当者は「想定を大きく上回る、桁違いの申し込みがあった」としています。

坂東市は今回の事態を受けて、「心よりお詫び申し上げます。寄附者様と信頼関係を築き、ご満足いただける特産品やサービスを提供し、多くの方々に喜んでいただけるよう努めてまいります」としています。