原発再稼働の是非を問う県民投票の条例案に対する知事の意見が8日、正式に発表されました。審議に臨む県議会の各党会派はそれぞれ対応を検討しています。

県民投票の条例案に対して新潟県の花角英世知事は、「『賛成』『反対』の二者択一の選択肢では県民の多様な意見を把握できない」などとする意見を、新潟県のホームページで8日に公開しました。

この中で知事は、執行上の課題や文言の不足なども指摘しています。

これを受けて、新潟県議会最大会派の自民党では8日に役員らが集まり、議会での質問内容を精査するなどの対応を検討しました。

【自民党 岩村良一 幹事長】
「知事は『二者択一では多様な意見が把握できない』と、県民投票そのものの課題として指摘されているので、そこに関する質問のほうがいろいろな側面から対話されるんじゃないか」

条例案への賛否は、臨時会での議論を踏まえた上で判断するとしています。

一方、野党系会派の『未来にいがた』も対応を協議。
条例案への賛否はまだ決めていませんが、賛成する場合には、文言の間違いを修正した案を提出することを確認したということです。

【未来にいがた 大渕健 代表】
「知事は県民投票に賛否を示していないが、この機会がないとすると『じゃあ、知事はどうやって県民の意思を確認するんですか?』ということを問うていきたい」

修正案の提出は、同じく野党系会派の『リベラル新潟』も検討しています。

県民投票条例案を審議する臨時議会は、16日から3日間予定されています。