原発から出るいわゆる「核のごみ」について、佐賀県玄海町では、最終処分場を選定するための文献調査が行われています。

その文献調査を進める原子力発電環境整備機構=NUMOが、住民との対話拠点となる施設を開設しました。

8日、佐賀県玄海町に開設された「NUMO玄海交流センター」。

RKB 下濱美有 記者
「センターは元々飲食店だった場所に開かれました。中にはポスターやVRなどが置かれ、地層処分について説明がされています」

玄海原発

原発から出る高レベル放射性廃棄物いわゆる「核のごみ」の最終処分場をどこに建設するのか。

その選定の第一段階として地盤の状況などを調べる文献調査が玄海町で行われています。

文献調査を行うNUMOが、調査の概要について、住民の疑問にこたえようと設置したのがこの交流センターです。

処分の方法を説明したパネルやポスターなどを展示するほか、5人の職員を常駐させて住民との「対話の場」にしたい考えです。

NUMO 山口彰 理事長
「様々なご意見を伺いたいと思います。いろいろ我々の事業についての質問についても真摯にお答えして参る所存でございます」

8日に行われた開所式には玄海町の脇山町長も参加し交流センターの役割に期待を示しました。

玄海町 脇山伸太郎 町長
「住民に文献調査がどういうものかを知っていただき、こうした話を住民、また周りの方たちも関心を持っていただいていて全国的な広がりになればありがたいと思っています」

NUMOは今月17日に、玄海町役場で住民参加の意見交換会を開く予定です。