「逃げる」行動起こせば“津波死者”は大幅減

湖西市にはことし、3つめの「命山」が完成しました。高さは23メートルで、県内で最も高く、今切口の釣り人ら最大で750人を収容できます。

静岡県では津波避難ビルなどの人口カバー率が98%に達していて、「逃げる」行動さえおこせば、津波死者は大幅に減らせるのです。

(名古屋大学 都築充雄特任准教授)
「ハードがあるから安心だと思って、逃げることをやめてしまう。これが一番まずい。住民が意識として、いかに早く逃げるか、安全な場所に早く到達するか。そういう意識を持ち続けるソフト面。これがあって初めてハード面が生きてくる」

500年以上前に、地形が変わるほどの津波に見舞われた浜名湖。南海トラフ巨大地震の津波への備えは、着実に進んでいるようです。