先日、被害想定が見直された「南海トラフ巨大地震」。死者の内訳で最も多いのが「津波」です。
南海トラフ巨大地震の津波と深い関係のある「浜名湖」の周辺では、いつ起きてもおかしくない巨大地震による「大津波」への備えが進んでいます。

太平洋とつながっている巨大な湖「浜名湖」。新幹線も横切るこの湖の地形、実は「南海トラフ巨大地震」と深い関係があります。
(地元住民)
「地震で切れて、ああなったと聞いたことがある」
「それ知っているよね、みんな」
浜名湖は淡水と海水が混ざる「汽水湖」で、約200mの「今切口」を通じて、海と繋がっています。

(桜沢信司気象予報士)
「太平洋と浜名湖のちょうど境目ですね」
「今切口」は、湖と海、両方の魚が釣れることでよく知られた“釣りスポット”に。
(釣りをしていた人)
「アジとか回遊魚がメイン」
「カサゴ釣った」
特殊な地形は、豊かな恵みをもたらしています。
(名古屋大学 地域防災・都築充雄特任准教授)
「ここは今切口という場所。陸がつながっていたのが、明応地震の津波によって、このように湖と太平洋がつながってしまった」
