大分県佐伯市で乾椎茸などを取り扱っていた老舗の卸売会社「五十川」が販売不振により事業を停止し、自己破産の準備に入ったことがわかりました。

民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと、「五十川」は1948年に創業し、どんこや香信などの乾椎茸のほか、きくらげなどを全国の百貨店やスーパー向けに販売し、2002年には約6億3500万円の売り上げを計上していました。

しかし、消費者の嗜好の変化や中国産椎茸の増加のほか、贈答品の需要が減少したことで、2022年には売り上げが1億円余りにとどまっていました。さらに物価高による仕入れの上昇も追い打ちし、2日までに事業を停止。自己破産の準備に入ったということです。

負債総額はおよそ3億1000万円に上る見通しです。