厳しくされたい若者 説教も公開

それでも業績が上がらなければ待ち受けているのは厳しい指導。その様子はSNSでも公開されています。

社員
「マジでコミットしてやってんだよ!リスト見て電話をかける。1個ずつかけていくだけやん。何でそれができないのって話」

山本社⻑
「やれよ!!いいのお前がそこの席にいて」

社員
「ダメです」

山本社⻑
「お前が変わるか、お前を変えるしかないんだよ、だからどいてくれよ」

社員
「僕が変わります」

山本社⻑
「無理だよ、もう。性質だから。新規の営業からやり直した方が良いよ」

社員
「ゾス」

一見、パワハラと取られかねない指導ですが、新入社員は、この社風を理解した上で入社を決めたと言います。

新入社員
「それを分かって入っているので、厳しくされても自分で決めて入ったから、それはもう受け止めて」

新入社員
「自分が休む時間がほしいと思う人は、そういう会社に行けばいいし、ずっと頑張っていたい人は、この環境はめちゃくちゃ合うんじゃないかな」

ただ、説教動画を公開された社員からはこんな本音が。

入社8年目
「正直僕、ゾスって言っても気合い入らないんですよ。メンタルリセットというか、そういう時間を与えてくれない会社なので。常に終わったら、また次何か試練が待っているというのがどんどん来るんで、そういうところがブラックかなと思う」

それでも…

社⻑
「やめたりしないの?」

社員
「まだ」

社⻑
「まだ?どういうこと」

社員
「社長に言われっぱなしで終わるのは嫌なので、ちょっとまだ辞められないなというのはあります」

コンプライアンスが叫ばれる時代にあえて逆行する社風を作る理由について山本社⻑は・・・

グローバルパートナーズ 山本康二社長
「流行語大賞で『不適切にもほどがある』というのがありましたけど、僕は逆で適切にも程があるなと。全員が本音を言えない中で、どんどん本音を考えることすらしない。僕の方針は(本音を)『さらけ出せ』。ハラスメントやブラックとかそんな評価も気にせず、怒りたい時は本気で怒るし、褒めたいときは本気で褒める」

その上で、“厳しさ”を求める若者には、それに見合った環境を用意することも必要だと話します。

グローバルパートナーズ 山本康二社長
「本音をさらけ出して肩を組んで、生産性高く、人を成長させていく。1%か1割かわからないが、『やる気があって、何か大きなことをしたい』。そんな若者がいるわけじゃないですか。そういう人に思いきり仕事ができるフィールドを与えてあげるべきじゃないか」