取材した日には、未就学児の母親である40代の女性が利用していました。子どもが保育園に通っている間にこうして月に1度、ゆるゆるに顔を出しています。
【40代女性】
「私はコミュニケーションを人ととることがすごく苦手で、人との距離感を測ることに苦手意識が強い。ゆるゆるでは肩の力を抜いて皆さんと交流したり皆さんに甘えたりすることができるので私にとっては甘えられる場所です」

女性は精神科に通っていた経験があります。出産後にサポートに入っていた保健師が『ゆるゆる』を紹介し、この居場所にたどり着きました。『ゆるゆる』は、こうした行政やクリニックから紹介される形でたどり着くケースがほとんどです。

【ゆるゆる 保健師 百都礼子さん】
「生きづらさを抱えている方も多かったり、お産をした後、そんな風に悩むママたちが多いのであれば、何かしら手助けになりたいということでスタートしていきました」
この日参加した女性はレジンアートに没頭。スタッフが過度に話しかけるわけでもなく、何もしなくてもいい…まさに居場所です。スタッフが育児の相談相手になったりママ同士の交流を深めたりすることもあります。

【40代女性】
「うまくお母さん友達が作れなくて病気をしてしまいました。(ゆるゆるでは)ちょっと話をしてみたいなという気持ちになれますし、一緒にほかのお母さんと私とが話しているところを見守っていてくれているので安心できるんです」