大手と中小、値上げの成否…二極化が進む

2024年度の焼肉店はコロナ禍の出店ラッシュで多くの参入があったなか、輸入牛肉や野菜などの原材料や人件費などのコスト高騰分をメニュー価格に転嫁できたかどうかで明暗をわけました。

既存の焼肉チェーンは、大量仕入れなどの低コスト運営を強みとして「安く焼肉を食べたい」ファミリー層などの需要を取り込みコスト増をカバーできました。

一方で、焼肉ブームを背景に異業種から出店した企業や小規模な店では、客離れの警戒から十分な値上げに至らず、損益面で苦戦するケースもみられました。

このような二極化が進んだ結果、消耗戦に耐え切れない中小焼肉店が淘汰され、倒産件数を大幅に押し上げた形です。