バイオ医薬品の製造などに使われる分離精製剤を生産する新しい設備が、周南市の東ソー南陽事業所に完成しました。式典には関係者およそ50人が出席しました。

完成したのは、分離精製剤を生産する設備です。分離精製剤は、バイオ医薬品などの製造工程で、必要な物質だけを取り出すために使用されます。がんの治療薬などの製造に欠かせない製品で、設備は需要が高まっているバイオ医薬品の分野に対応するためにつくられました。

投資額は約160億円で、設備の完成により、分離精製剤の生産能力がこれまでより70%増えるということです。

東ソー・桒田守社長:「このバイオ医薬品は、これから2030年に向けておそらく市場は2倍になる。ぜひこれが東ソーの事業をさらに大きくしていく、そういうプラントになってほしい」

新しい設備は今月から運転を始めていて、東ソーではこれからもバイオサイエンス事業の拡大を図っていきたいとしています。