東京の病院が、親が育てられない子どもを匿名で預かる「ベビーバスケット」、いわゆる「赤ちゃんポスト」の運用と、妊婦が医療機関のみに身元を明かして出産する「内密出産」も受け付けが始まりました。
「赤ちゃん遺棄を回避する最終手段」都内で“赤ちゃんポスト”の運営を開始

賛育会病院 賀藤均院長
「赤ちゃんの遺棄や虐待を大逆転より死亡を回避するための、緊急でかつ最終的な手段であると認識しています」
親が育てられない子供を匿名で預かるベビーバスケット、いわゆる赤ちゃんポストの運営を開始したのは、都内の賛育会病院です。
賛育会 中村基信 常務理事
「生まれたばかりの赤ちゃんがコインロッカーや公園や海岸に置き去りにされることが繰り返される現実を踏まえると、母子の保護、保健の充実の必要性は現在も増している」

こうした取り組みは、医療機関としては2007年に開始した熊本市の慈恵病院に続いて、全国で2か所目。また、妊婦が医療機関以外に身元を明かさずに出産する“内密出産”も同時に開始しました。
これまでも様々な事情を抱えた妊婦たちに手を差し伸べてきた賛育会病院。なぜこの取り組みを始めたのでしょうか?

賛育会病院
「熊本の検証を読むと、首都圏から熊本まで行っている人たちが多くて、慈恵病院の半分以上は首都圏からだった。じゃあ首都圏の病院はどうしたらいいのか。小児科・産科はいろんな思いがあった」