長野市の信州新町では梅の花が見頃を迎えています。
花見と名物のジンギスカンを一緒に楽しめる飲食店があるということで取材をしてみるとある悩みに直面していました。
長野市信州新町の犀川沿いにある「ろうかく梅園」。
およそ1000本の竜峡小梅と紅梅などがいま、見頃を迎えています。
先月の雪や寒さの影響で、開花は例年より1週間ほど遅れましたが、今月上旬中は楽しめそうだといいます。
そして、梅の花と一緒に、楽しまれているのが…。
名物のジンギスカンです!
梅園の近くにある創業およそ60年の「ろうかく荘」。
梅の花を眺めながらジンギスカンを楽しむことができます。
平日の1日も、県内外から訪れた人でにぎわいました。
訪れた人は:「もう少し暖かいと思った。寒くなったが、花きれいだなと思って、良かった」
訪れた人は:「最初、梅の撮影をしていたが、野鳥が結構いたので、そっちの撮影も楽しんできた」
訪れた人は:「ちょうど梅もきれいだし、ここに来たらジンギスカンを食べる、そういう感じ」
中には、学生時代に食べた味が忘れられず、数十年ぶりに訪れたという人も。
埼玉県から訪れた人は:「ジンギスカン食べながら梅を見られるのはここしかないと思うのですごく良かった」
この時期限りの贅沢な競演。
一方で、店では今年、こんな悩みを抱えていました。
ろうかく荘店長 清水千代子さん「値上げラッシュで本当に困っています」
肉や野菜などの仕入値が高騰。
平日のランチメニューでは、ラム肉の定食を100円上げることを決めました。
清水千代子さん:「きょう(1日)から上げた。本当に苦渋の決断」
この店は長年、常連客などに親しまれていて、これまで、利益を削っても価格を据え置いてきました。
清水千代子さん:「リピートのお客さんが多いのであまり上げるわけにもいかず」「値段を上げさせてもらう分、他で気持ちよく来てもらえるよう工夫しなければと思っている」
止まらぬ物価の高騰はこれから始まる本格的な花見シーズンにも影響を与えそうです。