コメの価格の高止まりのなか、青森県弘前市では1人3000円分の“お米券”を配り、独自の物価高騰対策を実施しています。

「弘前お米とくらし応援券」は1人当たり3000円分の商品券で、交換の対象は県産米3品種いずれかを2kg以上か、第2弾の今回は「パックご飯」も新たに加わりました。

応援券の対象店舗となっているこちらの施設「道の駅ひろさき」では、2月中旬から300枚以上が使われていますが、前回とは使われ方が違うと言います。

道の駅ひろさき サンフェスタいしかわ 齋藤巡一郎 店長
「第2弾は、コメに特化して買い物をされているという印象を受けます」

応援券はコメと他の商品を組み合わせることができますが、利用者はコメだけを購入する傾向が強まっているということです。

こうした取り組みに、市民からは歓迎の声が聞かれました。

弘前市民
「コメを食べない生活が多くなって、食べたいんですけれども、食べられない状況で大変ですね。ラッキーという感じで、受け取って自分のコメにあてて、助かっています」

市では、応援券が少しでも農家と消費者の支援につながればと期待しています。

弘前市農林部 農政課 三浦 万里妃さん
「お米券を発行することで、農家の応援につなげたり、市民の負担軽減につながれば」

コメの価格が見通せないなか、自治体独自の支援もはじまっています。