物価高騰が続く中、大手ビールメーカーが一斉に4月からビール類などの値上げに踏み切ります。値上がりを前に宮城県内でも「駆け込み需要」が高まっています。

小笠原悠記者:
「若林区の酒店です。入口入ってすぐの場所に缶ビールのケース、各社の主要銘柄がずらっと並んでいます。その上には、4月1日よりメーカー出荷価格が上がると書いてあります」
ビール類の値上げを前に店では「まとめ買い」をする人が増えているといいます。

客:
「なにもかも上がっているので、半分仕方がないのかなと思うが、ちょっとどうかな」
「(家計にとっては)かなり痛いけど本数を減らして」
「6本入りを2つ。いつもはバラで買うけど、値上がりするから安いほうがいいと思って」

アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリーは、原材料価格や物流コストの上昇に伴い、4月からビールや発泡酒、チューハイなどの値上げに踏み切ります。

やまや店舗運営部 畠山裕気マネージャー:
「(ビール類は)350ml缶だと、1ケースあたり200円~250円の値上がりとなる、商品によりまちまちだが大体5%~12%、金額でいうと10円少々、値上がりを計画している」
価格が上がるのは「4月出荷分」からで、必ずしも、4月1日から店頭価格に反映されるわけではありません。

やまや店舗運営部 畠山裕気マネージャー:
「3月末までに十分な量を仕入れているので、今後も価格据え置きとしているが、在庫にも限りがあるので、出来る限り早めの購入をお願いしている」
花見や行楽にも欠かせないビール類。「値上げの波」が及ぶ前に駆け込み需要は続きそうです。
4月1日からは、ビール類だけではなく様々な食料品の値段も上がります。
また、法律の改正などにより制度も変わります。
帝国データバンクによりますと、4月から値上げされるのは、調味料や加工食品、乳製品合わせて4225品目に上ります。

日用品のティッシュやトイレットペーパーも大手メーカーがそろって10%以上値上げします。
ほかにも…「公的年金」は支給額が前年度から1.9%引き上げられます。増額は3年連続です。
「医療」では、帯状疱疹ワクチンが定期接種となります。当面は、65歳以上の人などが対象です。
高校生のいる全世帯に公立高校の年間授業料に相当する年額で11万8800円が支給されます。
子育てのために残業の免除となる対象が「3歳未満まで」から「小学校入学前まで」に緩和されます。