新潟市古町のシンボルでもある地下商店街、西堀ローサが31日、およそ半世紀の歴史に幕を降ろします。毎週土曜日の夜に行われてきた「古町夜市(ふるまちよいち)」の最終日は大賑わいで“有終の美”を飾りました。

31日に営業最終日を迎えた西堀ローサ。店の人たちは普段と変わらず開店準備を進めていました。

【店の人は】「ここに2か月ちょっといさせてもらって感謝しかない。西堀ローサに感謝の気持ちで(毎日)奏でていました」

【店の人は】「毎年人少なくなっていました。残念ですけどしょうがないです」

多くの人が名残を惜しみながら訪れていました。
【街の人は】「小さいころからずっと通っているのですごく便利でした」

【街の人は】「最後だなとかみしめて、「子どもと母親と(喫茶店で)食べてきました」
かつて46のテナント全てが埋まり、全体の売上高はピークの1991年度に現在の50倍となる50億円ほどに上ったローサ。

当時は通りを埋めつくすような人の数も…現在ではまばらに。
ただ、2日前は昔のローサのように多くの人が集まるイベントが…

「最高です!」

「多分過去一の(入場者)ペースという気がしてます」
去年夏から毎週土曜日に開催してきた「古町夜市(ふるまち よいち)」です。

夕方の時間帯から始まり県内アーティストのライブなど数々の催しを開いてきました。
スタートの午後4時を迎えましたが、すでにたくさんの人が集まっています。
【新潟市内から】「最後なので、小学生の時からあった場所なので、見納めたいなって思って」
未だ夕方の時間なので、子どもたちの元気いっぱいです。
【子どもたち】「遊びに来た。ここがママの店だから。(最終日で)ちょっと寂しい、寂しい」
中には遠方から来た人も…。多くの来場者が賑やかだった頃のローサと重ねていました。
【埼玉県から】「今日あたりが最後なので慌ててきました。冥途の土産に…良かった」

【東京から】「子どものころからいろいろな思い出があるので、今見ないと後悔するなと思って最後の姿を見に来ました。昔の賑わいに似ている感じはありますね。私はこういうくらいの人が出ている時期を見ているので」

電気グルーヴの石野卓球さんの登場で盛り上がりは最高潮に。

人をかき分けながら歩かないといけないほどでした。
【古町夜市 永井大地 実行委員長】「有終の美を飾れたんじゃないかと思いますし、古町が新潟市の中でどういう位置づけになっていけばいいか、どう盛り上げていけばいいかということをみんなで考える、そんなきっかけになるイベントになればいいなと思っています」

今後、新潟市が所有し活用策を検討することになっているローサ。今後どのように生まれ変わるのか、注目されます。