いよいよ新年度 新社会人に「伝えたいこと」は

ロッテHD 玉塚元一社長:
マリーンズも新しい選手がいよいよ入ってくる。企業の世界では新入社員が入ってくる。新しい社会に出てきた人に対してメッセージを。
千葉ロッテマリーンズ 吉井理人監督:
思っている通り思い切りやってほしいと思う。後は指導者側の問題なので。「主体性」はあまり教えないと言ったが、指導は凧揚げに似ている。上に上がるまでは結構手をかけなきゃいけない。指導者はしっかり安定して上に上がっていくまでは手をかけて、上がってしまえば見ているだけでいいと思う。
ロッテHD 玉塚元一社長:
僕は社会人になって最初の2年か3年ぐらいで癖がついちゃうと思う。まさに主体的になれるか、自立型になれるか、何か起きた時にこれは自分の仕事だ自分の責任だ自分のミッションだと矢印を自分に向けられるようになるかどうかと、毎日訓練してると多分そういうふうになっていくと思う。だから最初、入社したスタートダッシュの3か月・半年・1年・24か月ぐらいの間に、主体性である自立型であるということを癖にできるといいのではないかなとすごく思う。
千葉ロッテマリーンズ 吉井理人監督:
まずは経験して自分のやったことを振り返って、教訓を引き出してまた前に進むというやり方が特に野球はやってみないと分からない。
ロッテHD 玉塚元一社長:
でもそう言いながらも、主体性を持てない若者がいると思う。どんな声をかけるか。
千葉ロッテマリーンズ 吉井理人監督:
難しい。まずは、自分のプレーを自分で言語化できるように訓練していくしかないと思う。そうしていくうちに、時間はかかるが分かってくると思うので少しは考えられるようになるかと思う。
ロッテHD 玉塚元一社長:
ビジネスの局面だと、上司の責任もあるが主体的に考えて自分の頭で考えて自分の趣旨で考えてやったことで何か小さくてもいいから、なるほどこういうふうにして仕事を主体的に進めれば、自分も学べるし結果に繋がるみたいな成功体験を作ってあげる、自分からも作る努力をする、こういうことが大事。若手を育てる難しさはどんなところか。
千葉ロッテマリーンズ 吉井理人監督:
若くなくても難しい。年齢関係なく人を育てるのは難しいとは思うが、若い子たちはいま情報がたくさんあるので、それをどうチョイスさせていくかが一番難しい。そのためには指導者がしっかり勉強しておかないと彼らに立ち向かっていけないのでそこは大事。
ロッテHD 玉塚元一社長:
僕も本当に年齢は関係ないと同じように思う。いまの若い人の方がすごく強みとアドバンテージがあると思う。特に情報収集力やデジタルを使う技術。いかに自信を持ってもらうか、小さくてもいいから成功体験を持ってもらうか、そうなってくると上司とか仲間とかもすごく大事。
いま、僕らの時代になかった起業するという選択肢がある。20代30代ぐらいでも自分で会社を作って主体性の塊で全部自己責任だが大変なお金をかけて。でもそういう人たちの中にはとんでもない可能性を秘めた経営者がゴロゴロ出てきている。
そういう意味では、若いとか年寄りというよりも、ある程度経験した人たちは自分はまだ何も分かっていないと思って謙虚に吉井さんみたいに学ぶ姿勢を持つ。若い人は若い人で自信を持って主体的に動いて、成功体験を積む努力をする。こういうことが必要なのかなと思う。新人とか若い人たちと接する時に大切にしてることは。
千葉ロッテマリーンズ 吉井理人監督:
相手をしっかり認めてあげることが一番。
ロッテHD 玉塚元一社長:
認めてあげて、何を考えているかというのをいかに引き出すかがすごく大事。
報道局経済部・田中優衣














