他にも様々な不安、疑問などの声が聞こえてきました。

ーー年金に対して疑問は?

50代・主婦
「(年金の支給額が)減るんじゃないか?というのは思います。減るとやっぱり老後は、年金収入が基本になるので不安は不安です」

40代・会社員(福祉関係)
「よく言われてるのが、本当に我々がその年代になったときに、生活していく分だけのお金が貰えるのか?」

40代・会社員(化粧品関係)
「いくら貰えるのかがわからないので、もうちょっと具体的に額が分かるとありがたいなと思います」

このように、年金に関して様々な意見が…保険マンモス株式会社が40歳以上の男女500人を対象に行った「老後に関するアンケート」によると、「老後の生活について不安を感じるか?」という質問に、98%が不安を感じると回答。その理由として、2位に上がったのが「年金制度」。公的年金だけの生活に不安を感じている人が多いことがうかがえます。

では、年金がいくらあれば安心か聞いてみると…

40代・会社員(化粧品関係)
「その頃にはローンを払い終えてると考えたら、月でも(夫婦で)20万円あったらありがたい」

70代・年金と仕事で生活
「(1人で)40万円くらい。家賃から交通費や教育費、そういうものも合わせてね」

30代・会社員(鉄道関係)
「40万、50万くらいは貰えるようにしてもらわないと、年金で暮らすというのは絶対無理ですね」

■年金、既に破綻していませんか?専門家に聞いてみた

日比キャスター:
やはり一番気になるのが、これからどれだけもらえるのか。2つのケースをシミュレーションで出してみました。

まずは、45歳の自営業の方の場合です。この方は自営業ですので、国民年金を支払っています。月に約1万6600円ほど(2022年度)を40年間支払い続けるとなりますと、65歳からこの受け取りを回収する場合には、年間78万円、月に6万5000円ほどもらえます。ただ、60歳からもらう「前倒し」をした場合には、年間もらえるのが59万円。20万円ほど差が出てくるわけですね。

一方で、45歳会社員の方の場合、会社に勤めていますので、厚生年金を支払っています。月に約3万1000円ほど(2022年度 個人負担)の年金を納めています。65歳から給付を受給を開始した場合には、年間159万円、月に約13万3000円もらえます。一方で64歳まで厚生年金を支払い続けた場合、この額が上がりまして、年間179万円、月に約14万9000円もらえます。64歳まで払い続けると上がっていくかなといったところなんですね。

ホランキャスター:
塚越さん、老後2000万円問題と言われてから、なんとなくその議論はどこかに行ってしまったような気もしなくはないですが、どれくらい必要か自分で把握しておくことは重要でしょうか?ファイナンシャルプランナー 塚越菜々子さん:
まず生活費がそもそもみんな同じではありませんので、自分がどのくらい必要なのかを見極める必要がありますね。その上で、年金は保険ですので、それぞれが払った保険料に応じての給付になりますから、そちらも自分の場合はどうなんだろうと、まず考えてみることが第一優先になりますね。

ホランキャスター:
どこからスタートすればいいですか?

ファイナンシャルプランナー 塚越さん:
厚生労働省の(サイトの)シミュレーションなどで、今の働き方をもとに年金のシミュレーションすることができるようになっていますので、そういうツールを使って自分はどうなのか見てみるのが一番手っ取り早く、やりやすい方法かなと思います。

井上キャスター:
そもそも日本は少子高齢化が進んでいて、今の現役世代が上の世代を支える、これからどんどん納付する額が増えていって、もらえる額が減っていくのが目に見えてるんですけど、既に制度として破綻していないのですか?

ファイナンシャルプランナー 塚越さん:
破綻はしていません。払う方の保険料は固定して、これ以上現役世代の負担が増えないような決まりになっているんですね。少子高齢化に対しても様々な方法で対策することは決まっているので、破綻していることはないです。

井上キャスター:
持続可能性はあるってことですか?

ファイナンシャルプランナー 塚越さん:
そういうことですね。