仙台市内の社会福祉法人が、法律で義務付けられている理事会などの開催を偽装したり、前理事長に、2600万円余りの不適切な報酬を支払っていたりしたとして、市からの改善勧告を受けました。
仙台市から改善勧告を受けたのは、市内で特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人「グラディーレ」です。

市によりますと、グラディーレは2016年から2024年9月まで、法律で開催が義務付けられている理事会や評議員会を一度も開いていないにも関わらず、虚偽の議事録を作成するなどして、開催を偽装していたということです。

また、前理事長は、評議員会の承認を得ていない不適切な報酬規程のもと、2021年10月から2024年8月までの間、あわせて2625万円の報酬を受け取っていました。

グラディーレは2023年度、市から約4400万円の補助金を得ていて、前理事長は、2024年9月に辞任したということです。

市は、グラディーレに対し、5月26日までに問題の原因や再発防止策をまとめた報告書の提出を求めています。

グラディーレは「真摯に対応したい」としています。