『令和の米騒動』もあり、返礼品として“コメ”が注目されている『ふるさと納税』についてお伝えします。モノばかりでなく、寄付をした人が現地に足を運んで楽しむ『体験型』の返礼品が増え、競争に拍車をかけています。現状を取材しました。

返礼品のうち、コメが8割「長岡にしかないものを返礼品に」

青柳謹一さん(83)
「まず薄い色からいきますね。油絵もだいたい薄い色から濃い色にいきますけどね」

板の上に鉛筆を滑らせた後、今度は筆に持ち替えて色をのせていきます。
描いていたのは、長岡市でしばしば目にする老舗ペットショップ『松田ペット』の手描き看板です。

この日は長岡市内にある長岡造形大学に通う学生たちが、看板の絵師・青柳謹一さん(83)に教わりながら、初めてワークショップを体験していました。

独特のタッチで、どこか人間味のある3匹は長岡の名物。店舗の10キロ圏内に500枚も掲示されていて、商品化されたグッズはスウェットや帽子などおよそ40種類!今やその人気は“全国区”となっています。これに目をつけたのが「長岡市」です。

長岡市 広報・魅力発信課 佐藤泰輔係長
「長岡市にしかないもの、オリジナルのものをなんとか“返礼品”にできないかと」

ふるさと納税の寄付総額のうち「コメ」がおよそ8割を占める長岡市。新たな魅力を開拓するため、全国にファンを持つ松田ペットの「看板製作」を“体験型”の返礼品にできないかと考えました。