大阪市にあるストリートピアノをめぐってSNSに投稿された注意喚起が波紋を広げています。影響を懸念してか、運営側はピアノを撤去。一体なにがあったのでしょうか?
注意喚起に賛否両論 ピアノは撤去

東京・世田谷区の下北沢。街の一角に置かれたピアノを弾いていたのは5歳の女の子。
ストリートピアノを演奏(5)
「(Q.お外でピアノを弾くのはどう?)こっちの方が楽しい」
ストリートピアノは誰でも自由に弾くことができます。
ストリートピアノ演奏する女性
「完全に気分転換。あまり仕事をやり過ぎちゃいけないと思うので、ピアノを入れて気分の転換をはかる。大切なもの」

一方、大阪市の商業施設「ATCシーサイドテラス」の中に置かれたストリートピアノの運営者によるSNSの投稿が議論を巻き起こしています。
南港ストリートピアノのSNSより ※現在は削除
「練習は家でしてください」
運営者による注意喚起。投稿が利用者に表示された数は1億回以上にのぼっています。
声明文には…

南港ストリートピアノのSNSより ※現在は削除
「練習を重ねてつっかえずに弾けるようになってから、ここで発表して頂けたら幸いです。誰かに届いてこそ『音楽』です。手前よがりな演奏は『苦音』です」
これに、ネット上では
SNSの声
「触っていいもんだと思ってやったら『苦音』だとか。言われた側は音楽を一生嫌いになるかもしれない」

一方、ピアノは客が滞留するフードコートにあるため、運営側に理解を示す人も。
SNSの声
「他人のピアノの練習を延々聞かされるのって、まあまあ苦痛」
こちらでは、演奏時間は「10分まで」、周囲に配慮した「優しい演奏」をお願いするなどルールを設けていました。実際にここで弾いた鈴木さんは…

全国のストリートピアノを巡る鈴木雅史さん
「設置されているのはグランドピアノで、遠くまで音が届くような状態でした。(ピアノの)設置場所が悪かったんじゃないかなと思う」
騒動を受け、運営側は謝罪のコメントを発表。
南港ストリートピアノのSNSより
「この度は、ストリートピアノの活用に係る掲示文書について表現が適切でなかったことを深く反省しております」
すでにピアノは撤去されたということです。