4月の“ステルス増税”「再エネ賦課金」ってなに?

4月の“ステルス増税”といわれるもの。皆さんはピンときますか?

電気料金の明細を見てみると、小さな項目に一つある「再エネ賦課金」。これが引き上げられます。「再エネ賦課金」とは、東日本大震災以降、新たに設けられました。

個人などが太陽光や風力、地熱、水力、バイオマスの再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社などが買い取ります。

それを買い取る際の料金を、電力会社が再生可能エネルギー普及のため、利用者の電気代に上乗せして徴収しています。これが「再エネ賦課金」です。全ての電気利用者が納めるものです。

再生可能エネルギーを売っている人にとっては、当然かもしれませんが、再生可能エネルギーに全く関係ない人からすると、「なぜ負担ばかり増えるのか」と言われています。

再生可能エネルギーが普及すれば、売る電気量が増え、買い取る価格も増えるので、負担額も増えています。

2023年度はウクライナ情勢などがあり、仕組みにより年間負担額が下がりました。しかし、2024年度は年間1万6752円でしたが2025年度は1万9104円と2352円年間負担額が増えます。(標準家庭 電気使用量400kWh/月の場合※経済産業省より)

SNSでは、「再生可能エネルギーのお金をなんで負担しないといけないの」「国民の皆さまの電気代が値上がりします。誰のための再エネなのか」という声が上がっています。

経済評論家の加谷珪一さんは「1人1人がソーラーパネルなどを取り付けて電気を作れば、国民の電気代は確実に減る。そのためには、国から国民にきちんとした説明が必要では」と話しています。

ホランキャスター:
光熱費や電気代などの値上がりを感じる部分はありますか?

秋元里奈さん:
毎年のように高くなってますよね。ただ、再エネもそうですが、農業をやってると温暖化の影響を本当に肌で感じます。

短期的に再エネにかかってない人からすると、ステルス増税しているみたいに見えてしまうと思いますが、必要なコストだと思うので、しっかり説明して頂いて、納得して払いたいなとは思います。

ホランキャスター:
何もわからずただ上がってるのではなく、納得感が得られればというところですね

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<プロフィール>
秋元里奈さん
オンライン直売所「食べチョク」代表 34歳
神奈川の農家に生まれる