「高額献金」などの被害への弁済は

井上キャスター:
仮に解散命令が確定した場合、「高額献金」などの被害を訴える多くの人に、お金は返ってくるのでしょうか?

岸克哉記者:
「清算手続き」には、債務の弁済も含まれています。

高額献金の返還を求めたい人は、裁判所から選任され教団の財産を管理する「清算人」に被害を届け出て、それが認められれば、弁済の対象となります。ただ細かい献金記録などが必要となるため、こうした記録を持たずに被害を訴えるとなれば、教団側の協力が不可欠となります。

この手続きに対しては教団側の抵抗が想定されるため、被害を訴える人への弁済は不透明と言わざる得ないのが現状です。

井上キャスター:
集めた献金を隠して海外に持っていくことなどに対して、法的なアプローチができないという課題も残されています。

松田丈志さん:
やはり弁済へのハードルはかなり高そうだなと感じてしまいますね。

井上キャスター:
未だに教団としての被害者への謝罪なども行われていない現状があります。

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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父