蓄音機から流れてきた哀愁のある1曲に衝撃

伊野さんの自宅を訪れてみると、長年かけて集められたCDがずらり。


(伊野啓三郎さん)「全部で1500枚ぐらいあります。その時代時代に応じたヒット曲を集めたものがこういうふうな形になってるんですよ」

日本統治下の朝鮮半島仁川で生まれた伊野さん。洋楽との出会いは中学生の時でした。友人の家で蓄音機から流れてきた哀愁のある1曲に衝撃を受けたそうです。
その曲をラジオのように紹介してもらいました。


(曲ふり)「素晴らしい内容のこのメロディライン、曲の内容、お聞きください。それではGoodnight Irene(グッドナイトアイリーン) どうぞ!」


(伊野啓三郎さん)「興奮しましたね。洋楽を聞いてその雰囲気にひたってその場にいるような、そういうふうな思いを感じながら聞いていた」

長年、洋楽を愛してきた伊野さん。
スタジオには、毎回、曲や歌手の特徴などを記した手書きの原稿を作って臨んできました。
(伊野啓三郎さん)「洋楽の楽しさ、それから喜びとそういうものを知っていただいて、ラジオの聴取率が上がればと思って一生懸命それを考えてやった」