アメリカ・トランプ政権の幹部がイエメンの「フーシ派」への攻撃に関する機密情報を民間の通信アプリでやりとりしていたことが明らかになりました。きっかけは、雑誌の編集長が偶然、チャットグループに招待されたことでした。
アメリカの雑誌「アトランティック」は24日、トランプ政権の幹部が「フーシ派」への攻撃に関する機密情報を民間の通信アプリ「シグナル」でやりとりしていたと報じました。
きっかけは、今月13日、アトランティックの編集長が「シグナル」のチャットグループのメンバーになった通知を受けたことでした。
「フーシ・PC・スモールグループ」と名付けられたグループでは、バンス副大統領やヘグセス国防長官、ウォルツ大統領補佐官と同じ名前のアカウントや、ルビオ国務長官やギャバード国家情報長官のイニシャルが表示されたアカウントでフーシ派への攻撃準備のやりとりが交わされていきました。
JDバンス
「ピート・ヘグセス、もしあなたがやるべきだと思うなら、やりましょう」
ピート・ヘグセス
「問題はタイミングです。私は今がいいと思います」
そして、3月15日に「ピート・ヘグセス」のアカウントが攻撃の標的や手順、使用する兵器など詳しい情報を書き込んだあと、手順で示された時間に実際に攻撃が行われました。
JDバンス
「すばらしい」
ジョン・ラトクリフ
「良いスタートだ」
機密情報を「シグナル」を含む民間のアプリでやりとりすることは認められていませんが、アトランティックの取材に対し、ホワイトハウスは、このチャットグループが実際に使われていたことを認めたということです。
トランプ大統領は…
トランプ大統領
「私は何も知らない。私はアトランティックの大ファンではない。廃刊になりそうな雑誌だ」
トランプ大統領はかつて、クリントン元国務長官が私用メールを使って機密情報を含むメールをやり取りしていたことを厳しく批判していました。
今回の報道について、ヘグセス国防長官は「誰も攻撃計画を話していない」と主張するとともに、記事を書いた編集長について「何度もデマを売りつけてきた。ごみを売り歩く男だ」と批判しています。
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