高品質な牛乳の生産を目指してグリーンコープが手がける、大分県中津市のびん詰め工場など県内3つの拠点が24日、報道関係者に公開されました。

グリーンコープ共同体は中津市の下郷農協などと合同で高品質な牛乳を安定供給するプロジェクトに取り組んでいます。

24日行われた報道関係者向けのツアーでは山国町に完成し、3月8日から稼働を始めた牛乳のびん詰め工場の内部が公開されました。工場では生乳の風味や栄養を生かすため72度で15秒間、時間をかけて殺菌する製法などが紹介されました。

このあと、来年春の完成を目指して耶馬渓町で建設が進む乳牛1000頭規模の酪農場や、去年日田市に完成した国産の飼料およそ1万5000トンを製造するセンターも披露されました。

(グリーンコープミルク・西村大輔社長)「耶馬渓ファームで育った牛たちの生乳を牛乳に変えていく。この一番大きな砦が残っているので、順調に立ち上がれるようにびん詰め工場としてやれることをしっかりやりたい」

完成したびん詰め工場では年間700万本の出荷を目指しています。酪農場が完成すれば国産飼料の製造から乳牛の飼育、びん牛乳の生産までを一貫して行う国内初の拠点が誕生することになります。