事件から10年「まだまだ置いてきぼり」「家族が納得出来たら納骨したい」

事件から10年となった今年の2月5日、雪が降りしきる中、森田さんの姿は事件現場にありました。森田さんは花を手向け、数分間にわたりじっと手を合わせた。

(森田さん)
「私らは加害者から置いてきぼりを食らっているように未だ感じます。心情伝達制度を利用したが、未だに真心を込めた謝罪をしてくれているようには感じられない。家族の思いや期待に応えてもらえているような状況になるまでは、納骨はできないなと思います。もう10年来たかとそれでもまだまだこれからやと、再度スタートラインに立っていろいろ取り組んでいきたい」

亡くなった息子が戻ること、そして心の傷が癒えることはないが、森田さんの言葉からは10年という節目で改めて事件に対して向き合いながら、進んでいくという決意が見えた。