殺害したのは近所に住む男 1円たりとも賠償も払われず

逮捕されたのは近所に住んでいた中村桜洲受刑者(32)。殺人罪などで懲役16年の実刑判決を受け服役している。刑事裁判中から含めて、受刑者側から森田さんへの謝罪の言葉は一度もなかった。

 一方、森田さんは中村受刑者に対し損害賠償を求める裁判を起こし、約4400万円の賠償が認められている。しかし受刑者側からこれまでに1円たりとも支払われていない。

(森田悦雄さん)「直接都史君のことをみているわけです。あれだけむごいことをして、そんな涼しい顔で…」「地に頭をつけてすりつけてでも謝るのが普通やって。自分がそれだけ大変なことをしたという自覚があまりないかなと」

森田さんはこれまでの民事裁判での費用などおよそ40万円を約6年かけ分割で支払い続け、ようやくおととし末に支払いが終わった。しかし新たな不安が残っている。このまま支払いがされなければ、10年で時効を迎えるため、森田さんが再び提訴しなければならないからだ。