宮崎市錦本町に学びとビジネスの新たな拠点「ひなたキャンパス」が完成しました。
大学やコワーキングスペースの機能を備えたこの「ひなたキャンパス」。どんな施設なのでしょうか?

宮崎市錦本町に誕生した「ひなたキャンパス」。

近くには県の新しいプールが完成しているほか、MRTの新社屋を含む民間施設の建設が進められています。

21日の落成式では「ひなたキャンパス」の運営事業者で米良企業グループの「わくわくセンター」の藤井貴広社長があいさつしました。

およそ6000平方メートルの敷地に2つの建物と広場が設けられている「ひなたキャンパス」。
施設のコンセプトは「学ぶ×働く×つながる」です。

(丸山敦子記者)
「こちらのレクチャールームは学生が講義を受ける場所となっているんですが、奥へ進むとと開放的な空間が広がっています。ここには企業が利用するコワーキングスペースなどがあり、学生と企業が一緒に集う空間が生まれています」

「ひなたキャンパス」の役割の一つが宮崎大学のサテライトキャンパス。

来年度はすべての学部を対象に週およそ20科目が開講される予定で、1日最大のべ数百人の学生が利用する見込みとなっています。

授業開始は来月14日の予定で、宮崎大学では、今後、県内のほかの大学と連携した取り組みのほか、一般の人に向けた公開講座、それに、高校生を対象にしたオープンキャンパスなどさまざまな企画を実施したいとしています。

(宮崎大学 鮫島 浩 学長)
「木花・清武の遠いところから街なか、中心部に入ってくるということで、住民と一緒になる、企業と近い、いろいろな大学がありますけど、その大学間で学生の輪を作っていく、その社会貢献は大きいと思っています」

さらに、「ひなたキャンパス」には「コワーキングスペース」としての側面も。

企業向けの月貸しスペースのほか、フリーランスやリモートワークの人も会員登録すれば利用することができます。

運営を担う「わくわくセンター」では今後、大学生と企業をマッチングさせるイベントなどを企画していて、活用の場を広げたいとしています。

(わくわくセンター 榊原庸介マネージャー)
「本当にいろんなイノベーションを期待しているが、一緒にプロジェクトをやったりとか、インターンのきっかけを通して、地域課題の解決になればと思っている」

来月1日から供用開始となる「ひなたキャンパス」。
さまざまなアイデアやビジネスがうまれる新たな拠点になりそうです。

【参考】
「ひなたキャンパス」には学生の就職をサポートするキャリアコンサルタントが常駐するほか、県と宮崎大学が民間企業のビジネスを支援する窓口も設けられるということです。