その後、サカモトは「この事件は愛知県警が担当している」と話し…

警視庁サカモトマナブを名乗る人物
「服の着替えと身分証をお持ちになって、愛知県警まで足を運んでもらいたい。直接足を運ぶのが難しいのであれば、私の方で電話を愛知県警に転送できます」
こうして電話は愛知県警に転送されることに。
愛知県警本部アオキを名乗る人物
「お電話転送受けました。愛知県警本部です」
Aさん
「私が捜査対象になっているみたいで」
転送先は、「愛知県警のアオキ」を名乗る人物。サカモトに続き、Aさんを不安にさせる言葉が次々と飛び出します。
愛知県警アオキを名乗る人物
「口座の中で、取引が3160万円、この金額動いているんですよ、2~3か月で。これは法律に基づいて、3~9年の懲役と、100~1000万円の罰金、この両方が科せられ、実刑判決を受けることになります」
そして…
『ビデオ通話で事情聴取』 背景には県警マスコット
愛知県警アオキを名乗る人物
「この事件の調査専用のLINEで、録音録画で事情聴取を行います」
『LINEのビデオ通話』で事情聴取をするというアオキ。
Aさん
「自治体のニュースとかをLINEでキャッチアップしていたので、今の警察はLINEを使ってヒヤリングするんだなくらいにしか思わなくて、全然疑いはなかった」

LINE通話中の画面では、オレンジのキャラクターがうつっています。愛知県警のマスコットキャラクターでしょうか…
愛知県警アオキを名乗る人物
「秘密保持案件として捜査しています。口外した場合、漏洩罪が適用されます。1~3年の懲役および200万円の罰金が科されます」

何度も「逮捕される可能性がある」と脅され、Aさんは個人情報を送信。「ビデオ通話の画面で、マイナンバーカードも見せてしまった」と話します。
Aさん
「銀行の口座名、投資信託をしているか否か、資産形成について詳しく聞かれました」
1時間半以上に渡った“事情聴取”。翌週にも再び行うと言われたといいます。
愛知県警アオキを名乗る人物
「また月曜日もう一度、録音とることありますので、そのときはよろしくお願いします」
その後、AさんがLINEで「渋谷警察署にも相談する」とメッセージを送ったところ、アオキは退出しました。
Aさん
「住所がわかって突然、詐欺グループが来たらどうしようとか、うちの妻に大変申し訳ないとか、不安は常にあります」
警察官を名乗る「サカモト」や「アオキ」は、個人情報や資産状況を聞き出し、金をだまし取ろうとしていたのか。