総事業費133億円をかけ、大分県にある臼杵港を埋め立てた新たなフェリーターミナルが完成しました。早ければ今年5月にも2つのフェリー会社が発着場を移す予定です。
臼杵港では20日、新フェリーターミナルの竣工式典が行われ、県や市・関係団体、地域住民の代表が新たな地域交通拠点の完成を祝いました。
(県臼杵土木事務所 藤内修一所長)「すごく長い時間がかかって市民県民のみなさまにお待たせしましたが、やっと臼杵新ターミナルの1期工事が完成しました」
臼杵港は、愛媛県八幡浜市と結ぶフェリー航路があり、宇和島運輸フェリーと九四オレンジフェリーの2社が利用しています。施設の老朽化に伴い、県は1期と2期にわけて新フェリーターミナルを整備する計画を進めています。

このうち、2015年度から始まった1期工事は総事業費133億円で、7.6ヘクタールを埋め立て。新たな発着場の建物が整備されていて、海上輸送能力の向上にも対応できるようになりました。
(県トラック協会・仲浩会長)「この拡大は大変喜ばしく、トラック運送業界全体にとって大きなプラスだと考えています」
新ターミナルでは耐震強化岸壁を採用しているほか、隣接する広場は災害時に物資の搬送拠点となるなど、防災機能も高められています。
2つのフェリー会社は早ければ今年5月にも新ターミナルに発着場を移す予定で、フェリーの大型化や増便も期待されています。