残った2発の不発弾は4月に撤去予定
市街地を狙った無差別爆撃。アメリカ軍の作戦任務報告書には、この日1日だけで、丸の内を中心に1946発、重さにして486トンもの焼夷弾を投下したことが記されています。

(東海高校 西形久司副校長)
「1945年3月19日の不発弾が時を超え、2025年3月20日(80年後)に撤去。全く偶然ですけど、ある意味不思議な因縁を感じる」
そして20日、中区役所に設置された対策本部。
「11時53分、弾頭信管の離脱が完了しました」
作業開始からおよそ2時間後の正午前、起爆装置にあたる「信管」が無事、取り除かれました。不発弾はこの後、自衛隊によって京都の駐屯地まで運ばれ、処理されるということです。
(陸上自衛隊 第103不発弾処理隊 𠮷川直樹隊長)
「今回の爆弾は比較的順調に処理できた。住民の負担もかかるし、工具が1セットしかないのもあり、体力的なところと時間がみえないところもあるので、安全確実にという考えで一発ずつやっている」


戦後80年の今も消えない戦争の爪痕。現場周辺には、2月24日と3月1日に見つかった2発の不発弾が残されたままで、いずれも4月に撤去される予定です。