ブラジルのルラ大統領は、次々と実施されるトランプ政権による一方的な関税政策について、「ばかげている」と批判しました。

ブラジル ルラ大統領
「保護主義的な政策は、ばかげている。トランプは世界から選出されたキャプテンではない。米国の政策で、相手の国が損失をこうむることが当たり前ではないということを知るべきだ」

24日から日本を訪問するのを前に、18日、ブラジルのルラ大統領は日本メディアに対して会見を開き、トランプ政権による保護主義的な関税政策を批判しました。

トランプ政権は12日、鉄鋼・アルミ関連の輸入品に対する追加関税を発動。

ブラジルの鉄鋼輸出の半数はアメリカ向けで、影響が懸念されている中、WTOへの提訴や報復関税について示唆し、「アメリカ政府に対して関税政策が間違っていると説得したい」と述べました。

また、グリーンランドの買収やパナマ運河の権利主張についても「正しくない」と言い切り、「相手国の領土を尊重すべきだ」とトランプ氏の発言を非難しました。