長野県須坂市が、地元産ではないシャインマスカットを返礼品にしていた問題で、三木正夫市長は「国の調査を待って対応しようと考えていた。私の認識不足で反省している」と述べました。

この問題は、須坂市が返礼品のシャインマスカットを調達していた和歌山県の「日本グルメ市場」が産地偽装を行っていたものです。

ふるさと納税の返礼品は地元の産品とすることが定められています。

しかし、「日本(にほん)グルメ市場(いちば)」は2019年からおととしまでの5年間におよそ11トンを山形県産であるにも関わらず長野県産と表示していました。

寄付の金額は1億2000万円にのぼるということです。

さらに去年は長野市や中野市、千曲市産のものをおよそ14トン調達し一部を須坂市産として返礼品にしていました。

市は偽装を少なくとも去年11月上旬までには把握していたものの、寄付の受け付けを続けていたということです。

三木正夫市長は18日の会見で、「農水省の調査を待って対応しようと考えていた。私の認識不足で反省している」と述べ、今後第三者による検証を行う方針を示しました。