大手企業で『満額回答』や『過去最高』といった賃上げの動きが広がる中、愛知県内で自動車部品などの金属加工を手掛けるある企業の社長は、厳しい現実に直面しています。
(金属加工会社の社長)
「5%以上(の賃上げ)というのは中小企業ではありえない。現実は1~2%上げるのが精いっぱい。それも無理をしている」
「なかなか価格転嫁してもらえないので、身銭を切っていくしかない」

自動車産業はメーカーから1次請け・2次請けと広がっていくピラミッド構造になっていて、関わる企業は全国におよそ6万社、取引額は約42兆円にのぼります。
これらの取引の中には、発注元からの厳しい「値下げ交渉」も珍しくないと言います。
