長野県須坂市が、地元産ではないシャインマスカットをふるさと納税の返礼品にしていたことがわかりました。

市は少なくとも去年11月までには業者による産地偽装について把握していたにも関わらず、適切な対応をとっていませんでした。

返礼品は地元の産品とすることが定められていますが、須坂市は山形県をはじめ長野市、千曲市、中野市産のシャインマスカットを返礼品にしていました。

産地偽装は、市がシャインマスカットを調達していた和歌山県の「日本グルメ市場」が行っていたもので、おととし10月までの5年間でおよそ11トンについて山形県産であるにも関わらず長野県産と表示していました。

さらに市は、「日本グルメ市場」から去年、長野市、中野市、千曲市産のシャインマスカットおよそ14トンを調達し、一部を返礼品にしていました。

「日本グルメ市場」による産地偽装について、市は少なくとも去年10月下旬から11月上旬までには把握していたものの、その後も寄付の受け付けを続けていたということです。

総務省は、ふるさと納税の指定取り消しを含めて必要な対応を行うとしています。