武装した警察官に囲まれる、アメリカから国外追放されたベネズエラのギャング組織のメンバー。移送されたのは、中米のエルサルバドルの「テロリスト監禁センター」です。強制送還には、戦時中に日系人の強制収容にも使われた法律が適用され、非難の声が上がっています。
追放ギャング 中米の刑務所に

アメリカ ルビオ国務長官
「トレン・デ・アラグアのギャングのメンバーをエルサルバドルへ移送した」
アメリカのルビオ国務長官は16日、南米・ベネズエラのギャングのメンバー数百人を追放し、「エルサルバドル」が受け入れるとSNSで明らかにしました。
その後、エルサルバドル政府が公開した映像です。

空港に着陸した1機の航空機。武装した警察官に囲まれ、男たちが1人ずつタラップから下ろされます。そして厳重な警戒態勢の中、移送。頑丈な壁に覆われた建物の中へ…
男たちは、その場で髪を刈られ囚人服を着せられると、1か所に集められました。
エルサルバドル ブケレ大統領
「トレン・デ・アラグアの最初のメンバーが我が国に到着した。『テロリスト監禁センター』に1年間収容する」
私たちは去年、この場所を取材していました。
記者
「見えてきました、巨大な建物。入り口には銃を持った兵士たちがたくさん立っています」

「テロリスト監禁センター」。4万人を収容できる巨大刑務所です。
記者
「いきなりありました。いま声をかけられました。一斉にこちらを見ています」
「こちらをにらみつけてくるような受刑者もいます。すごい迫力」
