◆男性社員の育休取得率46%
下茂野さん夫婦が勤める産業用空調機器のメーカー「西部技研」は、従業員が約360人。この会社では男性社員の育休取得率が46%で、全国平均13.97%を大きく上回っています。
実は数年前、育休を希望する男性社員が増えたものの、仕事の引き継ぎなどがうまくいかないことがありました。その後、属人的になっていた業務をシステムで一元化。誰かが抜けても業務が滞らないよう仕事の「見える化」を図りました。下茂野寛さんが担当していた仕事も、同じ部署内のメンバーで効率的に割り振ることができています。

下茂野さんの上司 井上宏志開発本部長(50)「男性社員、女性社員にかかわらず、生産性の高い効率的な仕組みづくり、システムづくりができれば、これから育休も取りやすくなってくると思いますし、我々としても率先してやれるところはやっていきたい」
◆「産後パパ育休」制度も新設


西部技研でも法改正に合わせて、社員向けのガイドブックを作成。「分割取得」を希望する男性社員も出てきています。

西部技研 隈扶三郎社長(58)「男性の意識もだいぶ変わってきて、育休を取りたいけど取りづらいという雰囲気があったと思うんですけど、それが払拭されつつあるのがやっと今年になってからかなと思っています」














