目まぐるしく変わる春の天気。
「乾燥」「強風」「黄砂」「気圧差」「寒暖差」「花粉」「雷」
体調不良を引き起こす“春の7K”に要注意です。

「花粉」「黄砂」で肌トラブル増加

春先は紫外線が強く、さらに環境の変化による自律神経の乱れで肌のバリア機能が低下して、乾燥肌になりやすい時期です。そこに花粉や黄砂が付着することで、さらに肌が刺激を受けてしまいます。
保湿ケアだけで改善しないこともあるので、家に帰ったタイミングですぐに洗顔をして汚れを落とすことが大切です。

いとう王子神谷内科外科クリニック伊藤博道院長:
天候の影響を医療現場でも非常に受けていると毎日感じています。急に寒くなったり、また暖かくなったり、寒暖差の後に自律神経の乱れからくる体調不良の患者さんが多いと感じています。

街の人もー
20代女性
「頭痛や喉の痛みが出てきますね。ちょっと低気圧だなと感じてるというのはあります。」

30代女性
「腰が痛くなります。硬くなってて、動かすとイテテって感じで、なんかもう朝から痛い感じ」

60代男性
「こういう(雨が降りそうな)天気の日は膝が痛かったりとか。歩くのがだるいからちょっと足を引きずるような。」

“気象病”が起きるメカニズム

気圧の変化で天候が崩れる
⇒脳に情報が伝わり自律神経が過剰に反応
⇒様々な箇所に症状が現れる

頭痛や肩こり、疲れ目、ひざや腰の痛みなども現れることがあります。

伊藤院長:
脳の中枢に自律神経の調節機能がありますけど、これが普段頑張っていてくれるから、暖かかったり寒かったり、あるいは気圧が上がったり下がったりしても調節してるんですけど、それがだんだん疲労をきたしてくるとうまく働かなくなるんですね。
そうすると、血圧が乱高下したり体温調節や循環がうまくいかなかったり、お腹の調子が悪くなったり、血流が悪くなるので、筋膜性の疼痛にも関わってきます。

恵俊彰:
どうすればいいんですか?

伊藤院長:
寒暖差をなるべく小さくする。
僕はもう昼間温かい日は外に出ないようにして、まだ冬と考えてコートを着て通勤したりするなど、寒暖差をまともに浴びないようにしています。
それから発酵食品や腸内環境を整えるような努力をしたり、血流を良くするための入浴や、自律神経を整えるような十分な睡眠など、やはり生活を整えることが大事だと思います。

自律神経中枢の血流を良くするため、耳たぶをつまんでクルクルと10回程まわすマッサージも有効だそうです。

伊藤院長:
痛くない範囲でお願いします。
耳の周囲の血流を良くすることで、脳の自律神経中枢の血流もよくなる。
耳の奥には気圧などを感じるセンサーもありますから、血流刺激が大事だと言われています。