残された時間はわずか… 問われる“日本の覚悟”
【横田めぐみさんの父・滋さん(当時64歳)】
「まず私たちの娘や息子を返していただきたいというのが率直な気持ちです」

愛する我が子を取り戻すため、父と母は気が遠くなるような年月を命をすり減らして闘っています。
20年前に帰国を果たした蓮池薫さんは「拉致事件の解決には期限がある」として、「今、解決しなければ日本が北朝鮮の要求に応じることはない」と強い姿勢を示すことが重要だと考えています。

「時間さえたてば、一番強く拉致問題を訴える親の世代は少なくなっていくだろう、そうすればやりやすくなると思っていると思いますよ。当局は。これをひっくり返さなきゃいけない。この考え方をひっくり返すには、日本政府の覚悟です」

私たちは忘れてはいけません。海の向こうで母国を信じ、きょうも助けを求めている人たちがいることを。現在進行形のこの事件とどう向き合うか…。国の覚悟が問われています。