熊本県が計画する空港アクセス鉄道について、県がルート案の概要などの公表を延期する考えを示しました。
「空港アクセス鉄道」は、JR豊肥(ほうひ)線の肥後大津駅と熊本空港を結ぶ全長6.8キロの計画です。

県はこれまでルートの絞り込み案と概算事業費、鉄道の需要予測について「今年度(2024年度)末を目標に示す」としていました。
しかし、きょう(12日)の県議会の特別委員会で、県は一転して公表延期を表明しました。

県空港アクセス鉄道整備推進課 猪原英次 課長「鉄道ルートの絞り込み案については、今年6月ごろ。概算事業費は今年発表される物価を考慮し、需要予測と合わせて今年9月ごろに順次公表」
県は理由について、豊肥線沿線で進む急速な開発や物価高を挙げ、「事業費や需要予測を正確に把握するため」と釈明しました。
これに対し、委員からは…

立憲民主連合 鎌田聡委員「今のような状況に関係なくルートは早めに出せたのではないか」
猪原課長「(今年)7月ごろに地元に説明するスケジュールを考えていて、直近の6月議会での公表が一番正確」
自民党 前川收委員「アクセス鉄道は遅れることがないようにしっかりやってください」
県は「2027年度に整備に着手するスケジュールに影響はない」としています。