3月11日 午後2時46分。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生時刻に合わせ、柏崎刈羽原子力発電所でも東京電力の社員およそ100人が黙とうを捧げました。

その後、東京電力の小林喜光会長は東電本社で、小早川智明社長は福島第一原発でそれぞれ訓示し、柏崎刈羽原発にもリモート中継で映し出されました。
【東京電力 小林喜光会長】
「福島への責任の貫徹のためには、電気事業者としての社会的使命である電力の安定供給はもちろん、グループが持続的に成長し、企業価値を高めなければなりません」

政府が「原発の最大限活用」方針を掲げ、東電が再稼働を目指す柏崎刈羽原発。
2024年には7号機で再稼働に向けた技術的な準備が整い、2025年6月には6号機でも燃料の装填を予定しています。

【柏崎刈羽原子力発電所 稲垣武之所長】
「事故は起こさない、地元の皆さまにご迷惑をおかけしない、という思いは、準備が進むにつれて高まっている」

稲垣武之所長は「地元の理解あっての再稼働」だと述べ、説明を尽くしていく姿勢を強調しました。