「ハザードマップと避難訓練を信じるなと言いたい」
四日市市のハザードマップは、5メートルの津波を想定して、危険区域を設定。
中学校は区域外です。

しかし紺野さん達の学校も、想定浸水域から外れていたのに10メートルの津波に飲まれました。この日の講演会でも…
(紺野さん)
「きょう覚えていただきたいのは、ハザードマップと避難訓練を信じるなと言いたい。四日市のハザードマップ、標高5メートルで引っ張られている線は、地震が起きたときにこのラインより内側に逃げてという目標の避難ライン。私が経験した津波は標高10メートルまできた。みなさんはハザードマップの予測の被害範囲外だから大丈夫と思わないでほしい」

(紺野さん)
「予想外の津波を想像して避難して欲しい」
未曾有の災害の経験をした紺野さんの言葉に中学生たちは。
(中学2年生)
「“練習した時とは全然違った感じになる”と言うのは印象的だった」
「祖父祖母にも話をして、全員で生き残ろうって話をしたい」

(紺野さん)
「人災に近いと思っているところもある。南海トラフ巨大地震や首都直下型地震が起きると言われているので、自然災害で亡くなる方を0人にしたい」
想定を信じることなく、奇跡にも頼らず常に備える。津波を生き残った、人々の思いです。
CBCテレビ「チャント!」2025年3月11日放送より