鹿児島県日置市の県立農業大学校で10日、卒業式がありました。農業産出額全国2位の鹿児島の将来を支える若者たちが、新たな一歩を踏み出しました。

野菜や茶業、畜産などを2年間かけて学ぶ県立農業大学校の卒業式では、76人に卒業証書が手渡されました。

南九州市出身で、実家が茶農家の卒業生は、荒茶の生産量が日本一となった鹿児島のお茶づくりに意欲を高めています。

(将来的に実家の茶農家を継ぐ新原啓さん(20))「静岡を超して1位を獲れたのはうれしい。父が今まで作ってきたお茶のおいしさを超せるように頑張りたい」

イチゴを学びたいと入学したベトナム出身の男性は、開校46年の歴史で初めての留学生です。卒業後は大学に進学し更に農業について学びます。

(大学進学するベトナム出身 ブイ・ヌ-・ロックさん(24))「母国ベトナムに戻って、ベトナムの農業を発展させられるように頑張ります」

卒業生に、それぞれの夢を聞きました。

(長島町で実家の畜産農家を継ぐ赤崎基輝さん(20))「A5ランクの牛肉がどうしても注目しがちだが、消費者に向けて赤身肉やサシの少ない肉も提供していけたらなと思う」

(県内で園芸関係の仕事へ 南新萌乃美さん(19))「花を収穫した時や、お客さんに買ってもらった時、すごくうれしくて、農業を始めて良かったと思っている。地元の方々にきれいなお花を届けていきたい」

就農をはじめ農業団体への就職や進学など、卒業後の進路はさまざまですが、「農業県・鹿児島」を支える若者たちの今後の活躍に注目です。