任期満了に伴う富山県の高岡市長選に市議の出町譲氏と中川加津代氏が立候補を表明しました。現職の角田悠紀氏も立候補を表明する見通しで、選挙戦は保守系の三つどもえとなる公算が高まっています。出町氏と中川氏はそれぞれの出馬表明の場で角田氏の市政運営を痛烈に批判しました。

高岡市議 中川加津代 氏
「権力を振りかざすような政治ではなく、市民と向き合い、クリーンで温かい政治を私は実現してまいります」

9日、高岡市長選への立候補を表明した市議の中川加津代氏(57)。

現在3期目で、2人会派の自民党高岡市議会議員会の会長です。

会見で角田悠紀市長の政治姿勢を痛烈に批判しました。

高岡市議 中川加津代 氏
「角田市長の政治は端的に言えば、権力に近い者が得をするという、古い昭和型の政治と言っても過言ではありません」

中川氏は角田市長が就任2年目で自身の給与を引き上げた一方、数々の市民サービスは削減されたまま放置され、市長が目玉政策とする子育て支援や若者支援も実効性に疑問があると指摘。

意思決定のプロセスが不透明で市民にほとんど伝わっていないと述べました。

高岡市議 中川加津代 氏
「市民不在の政治がいかに高岡の町を衰退させているか、この点を市長選でしっかりと市民に訴えかけていきたいと思っています」

角田市長が市民の声を聞いていないという具体例を問われると――

高岡市議 中川加津代 氏
「私自身も関わった事象ではありますけれどもフォートウェーンに向けての姉妹都市への訪問団の時のビジネスクラス問題のことであるとか」