長野市と大町市や白馬村方面を結ぶ白馬長野有料道路が開通から30年を経て無料化されました。
沿線では、さらなるにぎわいにつなげようと期待が高まっています。
客:「(長野市の)川中島です。新鮮なセロリとレタス。道の駅に行くのが好きでして、できるだけ新鮮でお手頃なもの探しに」
長野市中条の「道の駅中条」。農産物直売所では春キャベツや、レタスなど採れたての野菜がずらりと売り場を埋め尽くします。
「道の駅中条」駅長 横畑輝さん:
「車の数も増えたり、お客さんも増えた実感があり、とても嬉しいです」
客:「長野市街地に行ったり、信州新町に行くにはすごく都合がいい」
2月16日、道の駅の前を通る白馬長野有料道路が開通から30年を経て全面無料化。
沿線のさらなるにぎわいに期待が高まっています。
長野市と大町市や白馬村方面を結ぶ「白馬長野有料道路」は1995年2月16日に開通しました。
1998年に開催された長野オリンピックの競技会場へ向かうアクセス道路として整備。長野市信更町から中条までのおよそ2キロの区間で通行料金がかかりました。
普通車210円、軽自動車は150円でこれまでにおよそ3800万台が利用しました。一方で、有料道路を使わない場合は、山間部の道を迂回する必要がありました。
開通から30年となった2月16日に通行料金の徴収期間が終了し、全面無料化されました。
1995年の有料道路開通に合わせてオープンした「道の駅中条」。
麺を味噌で煮込んだ郷土食の「おぶっこ」や、ジビエの加工品が人気です。
2月16日には、無料化に合わせて記念イベントが開かれ、多くの人でにぎわいました。
「道の駅中条」駅長 横畑輝さん:
「(無料化当日は)ものすごく来ていただけて、僕たちもとっても嬉しかった。長野市街地から足を運んでくださる方が多く感じるようになりました」
長野市川中島からの買い物客:
「有料道路が無料になったので、ここと小川の道の駅へ」
安曇野市からの買い物客:「多い時は週に2~3回。国道を飛んでくると楽じゃん。(無料化になって)車の時代だからいいよね」
買い物客以外にも無料化のメリットを感じている人たちがいます。
生産者は:
「ねぎを出している。長野市内にも出しているもんで、(無料化になって)短時間で行ってこられるからありがたい」
生産者は:
「トンネル開いてからすごくにぎやかだった、またみんなでここを盛り上げるようにね頑張らなきゃ」
「道の駅中条」駅長 横畑輝さん:
「これは道の駅中条の新しくなったロゴです。有料道路無料化に合わせて新しく作り変えました」
中条地域のシンボル、虫倉山に、ジビエを象徴するシカ、農村の原風景である棚田がモチーフです。
「道の駅中条」駅長 横畑輝さん:
「僕たちにとっても無料化はひとつの転換期ととらえています」
「道の駅中条」では、無料化に合わせて新商品も続々と登場しています。中条の郷土食「おぶっこ」が自宅で簡単に味わえる冷凍麺。
6日には道の駅の味を再現した「おぶっこの味噌ダレ」も発売されました。
本格的な春に向けて、期待が高まります。
「道の駅中条」駅長 横畑輝さん:
「中条はこれから雪がとけてきたら、山菜とかハチク、フキノトウが沢山でてくるので、そういうものを目当てに、目的地として、来ていただけると嬉しい」