救命ボートも間に合わず
船はあっという間に沈んだといいます。
みどり丸は救命ボートを用意する間もなく、浸水の約10分後に沈没しました。

その後の救出時の映像をみると、被害者がつかまっているのは船の木材の一部などで、救命ボートではないことが分かります。

この格好のまま、彼らは少なくとも5時間、いや、それをはるかに超える時間、海を漂流していました。SOSの発信ができなかったため、那覇に事故の第一報が入ったのは沈没の5時間後となったからです。結果、乗船者228人のうち、86人が死亡、26人が行方不明となるという大惨事になりました。
