岩手県大船渡市の山林火災は発生から10日目を迎えた7日、赤崎町の一部地域の避難指示が解除され、対象となった住民からは安堵の声が聞かれました。

(井丸キャスターリポート)
「先ほど避難指示が解除された赤崎町の一部地域に向けて、ぞくぞくと車が向かっています」
大船渡市は鎮圧には至っていないものの、延焼のおそれがなくなったとして、7日午前10時一部地域の避難指示を解除しました。
解除された地域にはさっそく自宅の様子を確認に戻る住民の姿もありました。
(住民は)「一旦家を見に来た。荷物を避難所に取りに戻って、今日中には家に戻りたいと思う。安心したような…避難所では眠れなかったりやっぱり心配だったので」
避難所から自転車で自宅のアパートに戻るのは、金野榮久夫さん77歳です。
7日ぶりに戻った家の様子を確認していました。

(金野榮久夫さん)
「本当に助かりました。燃えないだけで家の中にも煙が入らないだけできょうからゆっくり寝ることができます」
市によりますと、これまでの焼失面積はおよそ2900ヘクタールで、7日は煙は確認されず延焼の拡大はみられないということです。

現在、避難指示が継続しているのは1481世帯3639人で、市は消火の状況を見ながらほかの地域の避難指示解除の検討を進めるということです。