■小坂教授「同時感染だと症状重く」インフルワクチン接種で備えを

恵俊彰:
現状で見て、今年インフルエンザは流行るんでしょうか?

東北大学大学院 小坂健教授:
そうですね、オーストラリアはマスクフリーですしあまり対策をしてない中で、寒い時期、日本の夏に流行ったんですね。(インフルエンザ流行が)日本でも起こる可能性はある。
ただ、新型コロナと対策は一緒なんです。日本では対策をしていても新型コロナの感染者が増えた。インフルエンザも、対策だけではなかなか予防できない部分というのはあると思います。
インフルエンザワクチンは、感染を予防する効果というのはあまりないんですが、重症化を防ぐ効果はあるので、インフルエンザのワクチンも打っていただいて、これまで通り新型コロナの対応をしていけばいいと思います。

恵俊彰:
(抗原検査後、陰性なら)基本はオンライン診療になるんですか?

小坂教授:
これまでインフルエンザは普通の医療機関で診てくれてたわけですので、コロナが陰性であれば多くの医療機関は見ていただけるのではと期待してますし、医師会の方でも検討はされてると思います。またインフルエンザと新型コロナの両方わかる抗原キットみたいなものも多分広く行き渡ると思うんですね。ただそれは医療機関しか使えない場合がありますので、そういったもので早めに検査できる体制も必要だと思いますし、何より国民に『熱が出たときにどうしたらいいのか』というのをわかりやすく示していただくということが一番大事だと思いますよね。

恵俊彰:
まず今言えるのは、(発熱したら)抗原検査キットで自分で確認をする。それでもしコロナが陰性であったら病院に行って、次はインフルエンザの検査をしてもらうということが現実的ですね。
どっちも陽性っていうことはあり得るんですか?

小坂教授:
そうですね。数は少ないんですけど、両方陽性っていうことがこれまで報告されているんですね。その時は症状はより厳しくなるという報告もあります。

恵俊彰:
今年の冬はそういうこともあり得ますよ、ということを頭に置いておいて、まずはインフルエンザのワクチン接種から始めてはいかがでしょうか。


(ひるおび 2022年10月12日放送より)