厚労省の「アドバイザリーボード」も“可能性が極めて高い”と懸念する、今冬の新型コロナとインフルエンザの同時流行。どのように備えればいいのでしょうか?
キーワードは“ワクチン接種”と”オンライン診療”です。
■インフルエンザ治療薬「タミフル」オンライン処方も検討

10月5日に行われた厚生労働省「アドバイザリーボード」の会合で、この冬、新型コロナとインフルエンザが同時に同時流行する可能性が『極めて高い』との報告がありました。
理由としてあげられたのは『海外との往来の増加』と『国内の社会活動の活性化』。
厚労省アドバイザリーボード 脇田隆字座長
「発熱をした場合にどのように対応するのか、市民1人1人自分としてどうしていけばいいのかということを分かりやすく示すことが重要」
政府は、発熱外来のひっ迫回避などに向けた対策として『オンライン診療』を検討しています。
【発熱した!オンライン診療の流れは?】
▶発熱 自宅などでコロナ抗原検査
▶陽性の場合:自宅療養など
陰性の場合:インフルエンザ等を疑いオンライン診療
→インフルエンザ治療薬「タミフル」もオンライン処方できるように検討
政府は今週にも対策の方針を公表する見通しです。
オンラインでの“インフルエンザ診断”は可能なのでしょうか?
東北大学大学院の小坂健教授は『オンライン診療の場合画面越しに対話するので、患者の表情や呼吸などがわかりにくい面もある』と話しています。
■インフルワクチン「11月の予約枠全て埋まった」

川崎市にある多摩ファミリークリニックでは、9月、10月(10月12日時点)で大人3人、子ども1人のあわせて4人がインフルエンザ陽性。
インフルエンザのワクチン接種は、11月分の予約枠800人の枠が全て埋まっているということです。
インフルエンザはここ2年間流行しておらず、多摩ファミリークリニックでは昨シーズンの感染者は20人前後でした。
大橋院長によりますと『この2年インフルエンザにかかった人は少なく、抗体を持っていないので、早めのワクチン予約を』と呼び掛けています。